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古いプロバイダ契約の見直しを inswatch掲載分

 弊社はパソコンのサポートを仕事にしている会社ですので、普段からお客様が使われているパソコンの利用環境をよく調べています。

 

 調べることの中に、パソコンに関連する契約というものもございます。

 主にインターネットを使うための回線やプロバイダの契約内容を拝見するのですが、昨今現在は利用されていない不要な契約がなされたままになっている事例をよく見かけます。

 インターネット接続のための契約はわかりにくい、と取り扱っている私共でも感じることが多いのですが、それ故にお客様の意図しない契約状態になってしまう様です。

 ご家庭や会社等で広く使われているNTT東日本、西日本各社のフレッツという回線契約が有るのですが、こちらの回線でインターネットを利用する際にNTT東西との契約だけでは利用できず、インターネット接続を提供するプロバイダ事業者との契約が必要になります。

 フレッツ回線は、過去にISDN、ADSL、Bフレッツ、そして現行のフレッツ光ネクストといった時代ごとに異なる回線サービスが存在します。新しいサービスが始まる度に速度が向上する等のメリットがあったのですが、新しいフレッツサービスを利用する際に古いサービスで利用していたプロバイダ契約を解約しないままでいるとずっと課金されている状態になっている、という事が考えられます。

 未解約の古いプロバイダ契約は、実際には利用されていないものの毎月支払いが発生している状態となります。

 プロバイダ料金は一般的に1契約あたり2,000円未満のため、月あたりの請求額としては大きくはないのですが、ISDN、ADSLがサービスされていたころからそのまま未解約のプロバイダ契約の場合、10年以上無駄に払い続けているケースもあり、期間の長さに比例してより多くの無駄な費用が払われてしまっている事になります。

 本来であればプロバイダ事業者から利用実績のない回線についてお知らせ等が有れば良いのですが、実際そういった指摘をしてくれる会社様はお目にかかったことがありませんので、利用者ご自身で気をつける他は対応できないのが現状です。

 プロバイダ料金だけでみればわずかの金額ですが、一般的なプロバイダ契約にはメールアドレスが付帯しております。管理されていないメールアドレスが存在する事で余計なセキュリティリスクを抱えてしまうことも起こりえます。

 リスク対象の適正化、そしてコストの最適化のためにもお手元のインターネット関連のご契約の見直しは定期的に実施されると良いかと思います。

 

 

保険業界向けメールマガジン【inswatch】Vol.993 (2019/08/12)

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