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インターネットの速度を改善する方法 inswatch掲載分

 以前から提唱されていたにも関わらずリモートワークがなかなか普及に至りませんでしたが、この度の時勢によりリモートワークされた方も多いのではないかと思います。

 私自身、今回は3月中旬から在宅ワークしております。またそれ以前から出勤せずとも仕事ができる環境作りを20年ほど前から続けており、テクノロジーの進化に合わせて色々な仕組みを試しております。

 リモートワークを取り巻く環境の中で、昨今大きく変化したのはやはりインターネットの活用です。SNS、チャット、ビデオ会議等々、全てインターネット技術の賜物です。

 インターネットでやり取りされる情報は年々増加する一方です。世界的に見て2000年以降は3年で倍程度インターネットの通信量は増え続けています。また昨今のリモートワークの利用者が増えた事で2月から4月の間だけでも更に50%程通信量が増加しており、その影響でこの2ヶ月ほどはインターネット全体の速度が遅くなっております。

 在宅でリモートワークを始めてからビデオチャットが途中で途切れたり、ホームページの表示に時間がかかることがあったり、実際にインターネットを使っていて最近遅いなぁ、と感じている方も多いのではないかと思います。

 インターネットの速度が生産性に直結する時代になったと言えると思います。

 そんな中でもインターネットの速度を改善する方法はいくつかあります。
 先ずはモバイルルータやスマートフォンのテザリングは回線が混雑しやすく電波の状態によって速度が随時変わってしまうので安定した環境とは言い難いです。可能であれば光回線等の固定回線を使うと安定します。

 光回線、CATV回線等をお使いの場合、Wi-Fiを使わず有線LANを使うと速度が改善することがあります。特にIEEE802.11n等の2.4G帯を使用するWi-Fiではチャンネル干渉という状態が発生しやすく、近隣の電波同士がぶつかってしまい通信速度が遅くなります。LANケーブルを使用する有線LAN接続では干渉が起きないのでインターネットの快適な利用の近道となります。
 既に光回線で有線LAN接続しているけど遅い、という場合はなかなか解決が難しいです。お使いのプロバイダ契約を他社に変更するか、使いたいインターネットサービスがIPv6対応している場合はIPv6 IPoE契約を利用することで速度が改善するケースがありますが、ルータの設定等専門知識が必要になりますので簡単ではないです。
 IPv6 IPoE接続は対応サービスを利用した際は速度改善効果が高いので興味が湧いた方はご相談ください。

 恐らくほとんどの方は急に対応しなければならなくなったリモートワークですが、一時的な対応ではなく今後も利用が進むものと思われます。せっかくなら高速なインターネットで気持ち良くお仕事できた方が生産性も高くなると思いますのでぜひお試しください。

 

 

保険業界向けメールマガジン【inswatch】Vol.1034 (2019/05/25)

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