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クラウドサービスってどう使うの?その5 inswatch掲載分

 前回まで主にパブリッククラウドサービスを便利に使う方法をご紹介してきました。
 実際弊社でもクラウドサービスのお陰でリモートワークの実施がとてもスムーズにでき、とても便利に活用どころか、クラウドが無ければ業務が立ち行かない程に浸透しております。

 弊社でも利用しているGoogleのG Suiteというサービスが、このほど名称がGoogle Workspaceに変わりました。名称だけではなくサービス内容にも変更があり、特に大きな所ではストレージサービスの容量が変更されます。

 今までBusinessという1アカウントあたり月額1,360円のプランでは、1組織で5アカウント以上利用すると容量無制限で利用できました。

 Business Standardという新しいプランに移行されるのですが、こちらは2TBに制限される事になります。

 容量無制限のストレージというのは非常にメリットが大きかったのですが、今後は容量制限されることになってしまいます。

 弊社では制限されても問題ない範囲で利用しているのですが、弊社のユーザー様では動画ファイルを全てGoogleに保存していたため非常に大きな影響を受けてしまいます。

 回避策としてGoogle Workspaces Enterprise Standardというプランでストレージ容量無制限のサービス提供される見込みですが、現時点では価格が公表されておりません。

 他の変更点としてBusinessプランの最大ユーザ数が299となります。それより多くのユーザー数で使われていた場合はプラン変更が必要になります。

 実はクラウドサービスを利用していると、今回のようなサービス内容の変更で影響を受けることが起こります。

 変更と言っても多くの場合は新たな機能が追加されより便利に使えるようになるのですが、利用中のサービスの内容に制限が設けられたり、そのサービスそのものが終了してしまうこともあります。

 多くの場合、ユーザの利便が下がる変更については実施まである程度の猶予期間が設けられていることが一般的ですので、その期間中に代替え方法を用意する必要があります。

 そして何より一番多い変更は価格変更です。単純に単価が変更される場合もあれば、全世界で提供さているクラウドサービスの場合は為替レートの変動により単価変更される場合もあります。

 パソコンにインストールされるアプリでしたら新バージョンがリリースされても今使っているバージョンをそのまま使い続ける事が多いのですが、クラウドサービスの場合は提供者側から一方的に変更されてしまうので、サービス事業者から提供される情報はきちんとチェックしておくことが大事です。

 

 

保険業界向けメールマガジン【inswatch】Vol.1056 (2020/10/26)
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