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クラウドサービスってどう使うの?その14 長期休暇の前に inswatch掲載分

 梅雨が明けました。私の暮らしている伊豆では各地の海水浴場が海開きしました。特に今年は梅雨明け直後から夏日が続いている事に加えて昨年オープンできなかった分も取り返すかの様にソーシャルディスタンスを保ちながら賑わっております。

 しかしこの暑さ、実はパソコン等のIТ機器には大敵です。
 パソコン等にはハードディスクという部品が使われていることが多くあります。この部品、とても熱に弱く動作中に1度でも50℃を超えると寿命が1/3になってしまうと言われております。

 ハードディスクはデータを保存するためのとても重要な部品で、これが壊れてしまうと大事なデータが失われてしまいます。

 そのためパソコンのデータはちゃんとバックアップを取りましょう、とよく言われておりますが、その保存先として外付けハードディスクや、NAS等を利用されることも多いかも知れません。でもこの保存先もハードディスクを使用しているので熱に弱い問題を抱えている上に、パソコン等の機器と同じくオフィス内に設置されている事が多くせっかくバックアップしたデータも同じリスクにさらされてしまっている状態になります。

 また今年はカレンダーの都合で9連休と長くお休みを取られる会社も多い様ですが、その間オフィスには人が立ち入らないため冷房が入らずハードディスクを使用している機器が故障してデータを失ってしまう事故が起こることがあります。

 先月の記事でクラウドにデータを置いておけば安心、というお話を書きましたが、こういったケースにも非常に有効です。機器が故障してしまってもデータが残っていれば仕事が続けられます。

 またNASでのファイル共有からクラウドでの共有に移行すればリモートワークの際にもお仕事がスイスイ捗ります。

 とはいえ明日から早速クラウドに移行しましょう、というのも大変なので現在社内にNAS等の機器がある場合の長期休暇対策をしましょう。

 ハードディスクは動作していなければ多少の暑さには大丈夫です。お休み前の最終営業日の終業時にシャットダウンしてから帰りましょう。

 また冷房が効いている環境下でも、ホコリ等が堆積していると排熱ができなくなり機器内部が加熱してしまう事がありますので、通気口に詰まってしまっているホコリは取り除きましょう。その際に掃除機を使ってしまうと静電気で機器を破壊してしまう事があるのでハタキ等でやってみてください。

 ハードディスクを使った機器は熱の事を考えてあげるだけで故障リスクがグッと下がりますので気にしてみてください。

 

 

保険業界向けメールマガジン【inswatch】Vol.1095 (2021/07/26)
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