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パスワードのないWi-Fiってとっても危険なんです inswatch掲載分

 台風19号が各地で大きな被害をもたらしてしまいました。

 私共が会社を構えております静岡県田方郡函南町も町内全域で避難勧告が出され各所で冠水の被害が出てしまいました。函南町以外にも被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げますと共に早期の復旧をお祈りします。

 今回の台風では接近前から非常に強い勢力であることが盛んにアナウンスされましたので各所で事前対策が取られました。

 その中で「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)というものを目にされた方もあるかも知れません。

 こちらは「無線LANビジネス推進連絡会」という組織が提唱するWi-Fiサービスのことで、大規模災害時に一時的にパスワード無しでWi-Fiを利用できるようにする仕組みです。

 

災害用統一SSID 00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)について

https://www.wlan-business.org/customer/introduction/feature

 今回の台風による避難が各所で始まった際、携帯電話各社のWi-Fiにて「00000JAPAN」が利用できるようになりました。

 このサービスにより「00000JAPAN」という名前(SSID)のWi-Fiが使える場所ではパスワード無しでインターネットを使うことが出来るようになりました。

 災害時は安否の確認、救助の手配等で通信は重要度が高くなり、その量もものすごく増えます。多くの場合電話は繋がりにくくなってしまいます。メールは電話に比べれば相手方に届く可能性は高いのですが、こちらも災害時は遅延が発生しやすくなるようです。
 昨今ではLINE等のチャットサービスが災害時でも利用がしやすく確実性が高いと言われており、「00000JAPAN」を利用することで必要な通信が確保しやすくなるメリットがあります。

 パスワード無しなので簡単に利用できるのは良いのですが、問題があります。パスワード無しで使えるWi-Fiは誰でも繋げられる代わりに悪意を持った方が通信の内容を覗き見たり、Webサイトのパスワードを盗み出して悪用されてしまう可能性があります。

 ご家庭や飲食店等のWi-Fiではパスワードが必要で入力がちょっと面倒だったりしますが、これは見知らぬ人に勝手に接続されて悪用されることを防ぐと共に、通信が暗号化されて覗き見ができなくなる等とても大事なことだったりします。

 10月25日現在、まだ「00000JAPAN」で接続できる場所があるようですが、ご利用の際は覗き見されてるかも知れないと考えてパスワードが必要なWebサイトへアクセスしない等の対策をしましょう。
 「00000JAPAN」が必要ない状況に復旧されることを心から願います。

 

 

保険業界向けメールマガジン【inswatch】Vol.1004 (2019/10/28)

https://www.inswatch.co.jp/