クラウドサービスを使うには、ほとんどのサービスでWebブラウザを利用します。
普段からお手元のパソコンやスマホ等でホームページを閲覧するために多くの方が利用されている事と思います。
Webブラウザにも種類があり、WindowsのパソコンではEdge、Internet Explorer、Chrome、Firefox等が多く使われております。
この中で最も古くから使われているInternet Explorer(以降IEとします)が、2022年6月16日(日本時間)をもってセキュリティサポートが終了します。これはIEの以降の利用が実質的にできなくなる事を意味しています。
Windows 10をお使いの場合、Windows Updateのアップデートが正しく適用されていれば通常はIEが利用されずEdgeが利用される状態になっています。
しかし主に業務向けに作られたWebサイトの中にはIEからしか利用できない所がまだ多くあり、それらを利用するためにIEを利用する設定に変更されているケースをよく見かけております。
Windowsの最新バージョンである11がリリースされておりますが、こちらではIEが動作しなくなったため、前述のIEにしか対応していないWebサイトが利用できなくなりました。
自動アップグレード機能によってWindows 10から11にアップグレードしてしまい利用不可能になったケースの対応が昨今増えておりますので注意が必要です。
このIEですが、非常に長い期間使われておりその間Webブラウザの実質的な標準として利用されておりました。しかし設計が古いこともありインターネットの進化に伴って発生した新たな脅威に対応することができなくなったため、セキュリティサポートが終了することとなりました。
終了による影響ですが、IEからのWebサイト利用時にセキュリティのリスクが高まります。場合によってはウィルス感染、情報漏洩等の原因になる可能性があります。
とはいえIEでなければ利用できないWebサイトを利用しなければならないケースも考えられます。
根本的な解決は利用者側の対応ではなく、運営者の手によってこれらのWebサイトが早急にIE以外のWebブラウザに対応することです。しかし対応が遅れているケースを多く見かけております。利用者側の対策として面倒ではあるのですが、普段はEdge等の安全なWebブラウザを利用し、必要な場面でのみIEを使う方法をお勧めします。
多くの主要なクラウドサービスでは既にIEの利用ができなくなっています。この状況が早々に解決される様Webサイト運営者様の対応をお願いしたく思います。
保険業界向けメールマガジン【inswatch】Vol.1126
(2022/02/28)
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