私は現在46歳なのですが、社会人になって程なくインターネットが利用できる時代が訪れ、以来二十数年、公私問わず常々インターネットを利用しております。
パソコンやネットワークのメンテナンスを行っている職業柄、私が普段お話をしている方々はインターネットの利用期間も割と長く、利用スキルが高いのであまり考えてこなかったのですが、昨今インターネット利用にあまり長けていない方の利用環境がとても残念な状態である場面に遭遇してしまうことがあります。
長くインターネットに触れている方のほとんどはご自宅にパソコンを置いてインターネットに接続されています。
昔々は電話回線を使って必要な時だけインターネットに接続する方法が主流でしたが、その後ブロードバンドといわれるADSLや光回線等の常時接続が当たり前になって久しいです。
回線の進化だけでなくパソコンからインターネットに繋ぐ方法も、古くはRS232Cのシリアル接続から有線LANへ、その後は、無線LAN（Wi-Fi）が使われるようになりました。
特に有線LANから無線LANに進化したことでインターネットを利用する機器も、パソコンだけの時代から今はスマートフォン、タブレット、スマートスピーカー等々あらゆる機器が使われています。
ここで残念なお話に戻ります。ある企業様にて作業後に雑談をしていた所、ご自宅でパソコンのインターネットが不調とのお話がありました。
聞くとパソコンは光回線と有線LANで接続し、スマートフォンのパケット代を抑えるために携帯電話販売店からお勧めされて自宅でモバイルルータを利用している、とのこと。
こういったケースのお話は度々耳にしており、スマートフォンが最初のインターネット経験だった方から多いと感じます。そしてその都度残念と感じています。
何が残念かといいますと、パソコンで利用するインターネットと、スマートフォンで利用するWi-Fiが同じ回線契約で利用できることを知らないまま使っており、毎月余分な通信費を払っておられるんですね。
パソコン用に使われている回線に自宅用のWi-Fi機器を繋げて設定するだけでモバイルルータ分の毎月数千円が浮きます。
このお話の発端はスマートフォンのデータバックアップについての相談だったのですが、浮いた数千円の中からクラウドストレージを契約してバックアップで利用してもお釣りが出ます。利便も良くなって節約もできて一石二鳥ですね。
長くインターネットを使われている方でも今は利用していないプロバイダ契約が未解約だったりして余分な支払いをされているケースは実は多いのではと思います。一度見直しされてみると良いかも知れません。
保険業界向けメールマガジン【ｉｎｓｗａｔｃｈ】Vol.1150
(2022/08/20)
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