情報のやり取りをするならクラウドが一番、とずっとお薦めしている私ですが、実は今もUSBメモリやUSBハードディスクもよく利用しています。
ところで「USBメモリ」の事を略して「USB」と呼ばれる方がいらっしゃいますが、USBコネクタにはUSBメモリの様な記憶媒体以外にもプリンタやスキャナ等色々な周辺機器が接続できます。話の流れから「USB」と言われてもちゃんとUSBメモリである事は認識しているつもりですが、心の中では「これはUSBメモリです」と呟いてしまってます。
そのUSBメモリ。長い事当たり前の様に使ってきましたが最近になって変化を感じました。
医療系の学会でのパソコンオペレーションという仕事を十数年お手伝いさせて頂います。学会では研究等をPower
Pointのスライドにまとめて発表するのですが、スライドを作った時とは別のパソコンで開くと文字がずれたり動画が再生されない等の問題が生じる事があるので、発表前に発表の際に使うパソコンと同仕様のパソコンにコピー、再生して正しく表示されるか確認する作業を行います。
先日も学会の仕事があったのですが、スライドをUSB Type Cコネクタしか付いていないUSBメモリやUSBハードディスクで持ち込みされるケースが何件かありました。
あいにく動作検証用に設置していたパソコンにはUSB Type Cが付いていなかったので、コネクタの付いている別のパソコンに一度スライドをコピーし、さらに従来からある型のUSBメモリにコピーして対応しました。
USBメモリ、今までの多くの製品はUSB A型と呼ばれるコネクタ形状でしたが、昨今はUSB Type
C搭載のパソコンが増えた事に加えてType Cコネクタでは表裏の区別がなく挿せるので、その手軽さも選ばれる理由なのかもしれません。
また2024年以降EU圏内で発売されるパソコン、スマートフォン、タブレット等の機器のUSBコネクタがType
Cでないと販売できなくなる事が先日決定しましたので、今後はよりType Cコネクタを目にする機会が増えると思われます。
Type Cの方が今までのUSBよりも速い、と思われている方もおられますが正解ではありません。Type
Cの機器でもUSB2.0規格で動作している場合は今までの物と変わりません。3.0以上の規格に対応していれば速いのですが、実は見た目では判別できないケースがほとんどです。パッケージをよく見てから購入しましょう。
保険業界向けメールマガジン【inswatch】Vol.1162
(2022/11/28)
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